メソポタミア 初期王朝の宮廷用 ラピスラズリ円筒印章南メソポタミア、初期王朝第三期 約4500年前材質...ラピスラズリ ![]() ![]() サイズ...長さ約19mm、直径10mm ラピスラズリの鉱山は現在でもアフガニスタンしかありません。古代にはアフガニスタンの北部の バダクシャンに鉱脈があって、メソポタミアに遠路運ばれて来ました。近年の考古学的発掘によっ てラピスはイラン高原を通りスーサを超えてはるばるアフガニスタンにラクダの背で運ばれたルー トが解明されています。 約5千年前から4千5百年ほど5百年間、イランのカヴィール砂漠の南と北に、いわばラピス北路 とラピス南路がありました。この当時のラピスにはブルーに白っほい斑点が入っていました。現代 のラピスはブル−一色で、この古代の斑(ふ)入りラピスは出鉱しませんので古代印章の真正品の 証明にもなるのです。 4500年前にラピスの流入が途絶えた一つの理由としてラピスの鉱脈が尽きてしまったことがあ げられます。この円筒印章は19mmと大きいほうです。この後、次第に形状が小さくなり、最後 には10mm以下になって行きますます貴重品になります。 図柄は英雄が両手で二匹の羚羊類(羊や野羊)動物の首をつかまえています。動物を人間並みに立 たせて描写するのは古代メソポタミアの特徴です。この二匹の羚羊類の動物の背後から猛獣が襲い かかっています。向かって左は豹、右は頭や口が大きくライオンのようです。19世紀末まで豹や ライオンはイラクやイランに生息していました。 豹の後からもう一人の英雄か人間が刀を持って迫っています。英雄はギルガメッシュ王やルーガル バンダ王などともいわれます。猛獣との闘争図であると共に近隣諸国との戦闘を暗示しているとい う説もあります。 ラピスは極めて重要な材質で、メソポタミアでは宮廷用の円筒印章のみに使用され、私用は認めら れませんでした。4500年も前のダイナミックな叙事詩を印刻した宮廷印章は古代のロマンを偲 ばせます。所有している楽しみと実物を粘土に転がして古代芸術を楽しむことが出来ます。 |
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