シリンダーシール 材質...ラピスラズリ ![]() サイズ...長さ約14mm古バビロニア王国時代(紀元前1900〜1600年)向かって左側上部の文字はシャマシュ・アヤ(Shamash・Aya)この解読と時代の判定は、英国バーミンガム大学のW.G.ランバート教授によります。 腰掛けている人物が太陽神のシャマシュです。シュメール語ではウトゥ(Utu)で、アッカド時代からメソポタミアでもっとも人気の高かったのがこの太陽神です。シャマシュの後ろに犬のような動物が彫られていますが、これはスフィンクスの最古の形です。 このスフィンクスがエジプトのピラミッドで見られる形になり、中国や朝鮮を通じて神の守護をする高麗犬(こまいぬ)として日本に伝えられました。神社拝殿の両脇に見られる狛犬がそれです。日本の狛犬は今から3600年以上も前のこの動物が起源なのです。このシリンダーシールはこの悠久のロマンの歴史的証拠でもあります。 太陽神シャマシュの前には崇拝者が貢物を左手に持ち、右手で次の人物をマッシュに紹介しようとしている場面です。スフィンクスの上に彫られているのがシャマシュ・アヤの文字です。『小さきものに神宿る』といわれますが、この小さなシリンダーシールには実に太陽神と狛犬、4千年の歴史が刻まれているのです。 材質のラピスラズリは5000年も前の初期王朝時代から最高の石として崇められました。海のブルーの石はこの時代はラピスラズリしか無く、邪悪を避ける力があると信じられました。世界でアフガニスタンでしか生産されず、はるばるとメソポタミアまで運ばれました。 この石は王侯貴族や国家の公文書などの限られた用途のための印章にしか使用出来ませんでした。何百年の間に生産が細って入手が困難になり古代のシリンダーシールを再生してシールを作るようになりました。最後には1cm以下の小型シールになり、やがて原料が無くなり生産が途絶えてしまいます。この14mmのシリンダーシールは古バビロニア王国のものとしてはむしろ大きい方です。 |
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