古代ガラスの銀化について/銀化ガラス
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『銀化ガラス』

ローマ時代や、その後のササン朝ペルシャ時代などに作られたガラスを一般に『ローマングラス』と呼んでいます。
ガラスが砂や土中に長年置かれた場合にガラスの成分の珪酸や酸化アルミなどが周囲の鉄、銅、マグネシウム分などと化学変化を起こします。これがガラスの銀化という現象です。

表面の変化は極薄の被膜ですが、時代を重ねるに従ってまるで雲母のように多層の膜が形成されます。各部、各層に光があたるとありとあらゆる色の煌めきを発するようになります。

実に多種の色がありますが、銀色が多いので一般には『銀化ガラス』と呼んでいます。
銀化より少ないですが金化と呼ばれる金色もあります。
しかし、どれにしてもルーペで見れば実に千差万
別の色が含まれていることが判ります。
世界中にコレクターがいて、価格もこの色合いの
複雑さや煌めきによって大きく変化します。

『地』の産物であるガラス原料に『人』の技術を加
えた上に更に、『天』の時が加わった『天地人』の
協力無くしてはこの時間の芸術品は生まれません。

19世紀からあらゆる試みがなされましたが、銀化
を人工的に作り出すことは出来ませんでした。

また1500年も2000年も脆いガラスが完全な姿で
残っていることも希有の条件と言わねばなりません。

市場ではこのようなローマングラスはもう見ること
は珍しいと思います。

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